行政サイトにAIを入れる話が増えていますが、順番が逆だと思っています。チャットボットを置く前に直すことが5つあります。
きっかけは自分たちの失敗です。2026年9月22日、気象庁の警報・注意報のJSONが全都道府県とも5月末で止まっているのを見つけました。それを読んでいたうちの洪水ハザードマップは、4か月前の濃霧注意報を「いま名古屋市に出ている気象警報」として表示していました。発表時刻は小さく添えてありましたが、見出しは「いま出ている」でした。
行政サイトが壊れている場所はだいたい同じです。「出ていない」と「取れていない」の区別が無い。時点が無い。住所で引けない(国土数値情報には土砂災害警戒区域が179万区域あるのに、市はPDFの地図にして配る)。記録が残らない。機械が読めず、転載できない。
この5つが直っていないサイトにAIを置くと、古い情報を自信をもって答える機械ができます。AIの仕事は生成ではなく、照合・翻訳・監視の3つに絞るべきです。
一番大きい違いは思想です。行政サイトは「出したものに責任を持つ」ように作られていて、「無いこと」の責任を誰も取っていません。分からないことを分からないと書けるサイトなら、AIは載せられます。
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